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LEVELS OF AUTONOMY

AIに、どこまで任せるか。

「AIで自動化しました」と言うだけでは、何が起きているのか分かりません。自動車の世界には、自動運転をレベル0から5まで書き分ける決まりがあります。誰が操作するのか、誰が見ているのか、どこでなら使えるのか。同じ書き方を業務にも当てはめ、段階を一つずつ上げています。

夜のオフィスの机。椅子は引かれたままで誰も座っていない。モニタに承認待ちの一覧が並び、その先頭の行に白い枠が重なって、用意したのはAI、状態は承認待ち、次の手番は人、と書かれたラベルが引き出されている。机にはスマートフォンとキーボード、窓の外に街の灯り

Awaiting Approval

05

HOW TO READ

三つの軸で見る

  1. 01

    誰が実行するか

    案を作るところまでか、実際に手を動かすところまでか。自動運転でいう運転主体にあたります。

  2. 02

    誰が見ているか

    常に人が見ているのか、呼ばれたときだけ出ていくのか。監視責任にあたります。

  3. 03

    どこでなら任せるか

    どの業務の、どの条件の内側でなら任せてよいか。自動運転でいう作動範囲(ODD)にあたります。ここを決めずに任せると、必ず範囲の外で事故が起きます。

LEVELS

六つの段階

誰が実行するか誰が見ているかどこでなら任せるか
L0

自動化なし

L1

下書きの支援

制限なし
L2

実行案の作成

決めた業務
L3

承認つきの実行

AI人(毎回)決めた業務
L4

範囲内の自動実行

AI人(呼ばれたときだけ)決めた範囲
L5

範囲を限定しない実行

AIAI限定しない

HOW WE RAISE IT

段階の上げ方

  1. 01

    低いほうから始める

    同じ会社の中でも、広告の運用と経理の締めでは任せられる段階が違います。業務ごとに段階を決め、必ず低いほうから始めます。いきなり任せて、後から範囲を狭めるということはしません。

  2. 02

    上げるのは、確かめられたときだけ

    決めた範囲の中で想定どおりに動いた記録が積み上がって、はじめて次の段階へ移します。上げた後も、範囲を外れたものは人に上がります。うまくいかなければ、段階を下げて戻します。

  3. 03

    範囲を決めるのは、最後まで人

    段階が上がるというのは、人が楽をするという意味ではありません。人の仕事が「一手ごとの承認」から「範囲と規則を決めること」へ移るということです。レールを敷くのが人で、走るのが機械です。

広告バナーの案が格子状に並んだ画面。すべての案に細い枠が打たれ、そのうち1枚だけが角のブラケットで抜かれて「RECOMMENDED」と表示されている。引き出し線の先に、案を作ったのはAI、順位をつけたのは過去の実績、選んだのは人、と書かれたラベル。手前にキーボードに置かれた手
AIが案を作り、過去の実績から順位をつける。どれを出すかを決めるのは人です。

HOW WE VERIFY

上げてよいかを、どう確かめるか

段階を上げるかどうかは、印象では決めません。実際の業務を写した回帰セットを用意し、それを通ることを条件にしています。

  1. 01

    実際の業務で回帰セットを作る

    広告の月次レポート、取引先の調査、請求の準備、手順書の更新、競合広告の確認、仕訳の下書き。実際にある仕事を6件、いつでも走らせられる形にしてあります。

  2. 02

    通らなければ、上げない

    回帰セットが通っていない状態では、昇格の提案そのものが出ません。加えて、人が手を入れずに承認された実績が続いていることも条件にしています。

  3. 03

    上げるのは人、下げるのは自動

    昇格は提案までで、人が設定を書き換えて初めて反映されます。逆に、失敗が続いたときの降格は安全側の操作なので自動で適用します。

  4. 04

    動き出した後も、同じセットを回し続ける

    上げるときに通ったからといって、通り続けるとは限りません。書式も手順も、扱う相手も変わっていきます。回帰セットは運用に入った後も定期的に流し、結果が落ちていないかを見ます。落ちていれば段階を下げます。言葉の定義についても、出典とのずれを毎晩検知しています。

いま回帰セットが検証しているのは、AIが「やってよいこと」と「やってはいけないこと」の範囲です。成果物そのものの品質を採点する仕組みは、まだ広げている途中です。

WHAT STAYS HUMAN

人に残る仕事

段階が上がっても、AIに渡さないものがあります。渡せないのではなく、渡さないと決めているものです。

  1. 01

    何を正しいとするかを決めること

    「粗利」がどこまでを指すのか、成果を何で数えるのか。ここを決めるのは会社です。私たちは案を出し、確かめる場をつくりますが、決めるのは人の仕事のまま残ります。

  2. 02

    相手のいる交渉と、その場の意思決定

    条件を詰める、優先順位を決める、責任を持って断る。相手の事情が動く場では、その場にいる人が決めるほうが速く、確かです。

  3. 03

    定義が決まっていない業務

    何を正解とするかが決まっていない仕事は、そもそもAIに渡せません。まず言葉を決めるところからご一緒します。

INFORMATION

預かった情報の扱い

  1. 01

    学習に使わない

    お預かりした情報は、モデルの学習には使いません。利用しているAI事業者のAPIも、送信内容を学習に使わない条件で契約しています。

  2. 02

    記録は消せない

    誰が、いつ、何を変えたか。業務データの変更も、言葉の定義の変更も、追記専用の記録として残ります。

  3. 03

    範囲はシステム側で閉じる

    画面を隠すのではなく、データベースとログイン経路の側で止めています。AIが参照できる知識も案件ごとに固定しています。

ON REQUEST

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  • 権限の実装と、アクセス制御の設計
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